マダガスカルジャスミンというお花をご存知でしょうか? 名前からして、なんとなくリゾート感や、異国情緒のあるおしゃれ感をイメージできるお花です。
分類としてはキョウチクトウ科。「ジャスミン」という名前がついていますが、一般的にジャスミンと呼ばれるのはモクセイ科のジャスミンで、じつはまったく別の植物です。トルコキキョウと同じ、ふしぎなネーミングのお花シリーズですね。なお、トルコ産でもキキョウでもなかったトルコキキョウとくらべると、マダガスカルジャスミンはマダガスカル原産です。また、マダガスカルジャスミンは食べることができません。ジャスミンといえばジャスミンティーですが、それはモクセイ科のジャスミンのほう。マダガスカルジャスミンはけっして口にしないようにしてくださいね。

では何がジャスミンなのかというと、やはり人を惹きつけるすてきな香りと、白いかわいらしい花姿からその名前がついたのでしょう。部屋の中でも気になりすぎることはありませんが、近づけば楽しむことができる優しい香り。また、お花は5つに分かれた筒型の小さな白い花が集まって咲き、可憐な姿を見せてくれます。結婚式のブーケや会場装花にも人気です。

お花が咲く季節も長く、長ければ4月ごろから9月ごろまでたっぷり楽しませてくれます。やはりマダガスカル、暑い地域原産のお花なので、お花の時期も夏が中心となります。このシーズンということで、母の日のプレゼントとしてもおすすめです。プレゼントする時にもすでにお花を咲かせていて、その後も長くお花が続くので、植物を育てることが好きな人にはぴったりの贈り物。お花が終わってしまっても、小さくてつやつやの濃い緑色がきれいな葉っぱがあるので、観葉植物としてもすてきです。

育てる時のポイントは、寒すぎる環境に置かないこと。やはり南国の植物ですから、寒いのは苦手です。一年中5℃以上はキープできる環境がいいですね。地域にもよりますが、日本の多くの場所では冬場の外の気温は5℃を下回ってしまいます。日本で出回っているマダガスカルジャスミンのほとんどが鉢植え仕立てなのはそのためで、冬場はできるだけ家の中に入れてあげてください。寒いところでは室内でも5℃より下がってしまうこともあるので、そこだけ気をつけて。

最後にいくつかある花言葉の中から、わたしのお気に入りを紹介させてください。「二人で遠くへ旅を」。なんだか物語を感じる美しい言葉ではないでしょうか。結婚式で新しい門出を迎える二人にも、これからもずっと長い時間を過ごしたい二人にも。優しい香りに包まれながら、遠く南の島で生まれたお花に思いを馳せてみませんか。


