お花のある生活、すてきですよね。
映画やドラマのおしゃれなお部屋、SNSでふと目にする写真の中、あるいは久しぶりに遊びに行ったお友達や親戚のおうちなど、そこにお花が飾ってあると、それだけで「なんだかすてきな生活」がその人のバックグラウンドに見えてきます。「わたしもやってみよう!」というワクワクした気持ちでお花を買って帰るのもすばらしいです。今日はフローリストとして、そんなあなたのワクワクを応援するべく、お花を飾ることについてのおはなしをお届けしたいと思います。

まず、声を大にしてお伝えしたいのが、「お花を飾ることは全然難しくない!」ということです。どうしても、お花といえば丁寧な暮らしにつながっていますし、生き物がお部屋にいるのと同じことですから、少しの緊張感が芽生えてしまうのも無理はありません。でも、正直なところ、お花のある暮らしというのは、種類も花器もじつはなんでもOKな自由な世界なのです。
たとえばコップ。なんの飾りもないシンプルなものが、じつはどんなお花でも葉っぱでも引き立てる超優秀な花瓶になってくれます。もちろん、お気に入りのかわいいグラスがあればそれでも。飾りがあってもなくてもいいですし、色だってなんでもすてきです。100円ショップなら、食器のコーナーとDIYのコーナーに注目を。和の雰囲気がお好きなら湯呑みもいいですし、手芸やクラフトに使う瓶などもおしゃれな佇まいのものが多いです。お料理グッズのコーナーで、ジャムを入れるための瓶もいいですね。もちろん、瓶そのものを買いに行かなくても、大好きなスイーツ屋さんのプリンの容器でもいいのです。大切なのは安定感、ただそれだけ。あまりにも細すぎるとか、ワイングラスのような形だと、倒してしまわないかドキドキしてしまい、緊張感がさらに高まってしまうので、上級者になってから取り入れるのがおすすめです。

飾る場所も気になりますよね。陽が当たるとか当たらないとか、涼しくて風通しのいい場所とか。お花への気遣いは、お花のある暮らしの中で本当に大切なものです。でも、いちばん大切にしてもらいたいのは、「よく目にする場所に置くこと」です。あなたの暮らしにあわせて考えてみたら、それはリビングでしょうか、それともキッチンでしょうか。趣味の時間を過ごすデスクもいいですね。ちょっとおすすめなのは洗面台。朝、顔を洗うときに小さなお花が揺れていたら、外がどんなお天気であっても心晴れ晴れです。すぐそこに水道があるので、水換えへのハードルもぐっと下がります。ただ、洗面台のシンクは硬いものが多く、ガラスを落とすと十中八九割れてしまうので、高価すぎるガラスの器は避けた方が安心かもしれません。

飾るお花は、スーパーで買った一輪のガーベラでも、お庭に咲いていたひと枝の紫陽花でも。お花にあふれる生活もすてきですし、一輪をじっくり眺めるのもまた贅沢です。たとえ温室で育ったお花でも、あなたの好みで選んだお花は優しく季節を教えてくれます。お花を飾るときは、ぜひ心をゆるめて。季節を暮らしの中に迎え入れるような気持ちで、力を抜いてできるささやかなことから始めてみてくださいね。


