ラベンダーといえば、ハーブやアロマテラピーの大定番。香りのあるお花の話題になると、必ずと言っていいほどその名前があがります。花姿もよく知られていて、「ラベンダーカラー」といえば優しい淡い紫色を誰もがイメージできるでしょう。日本では北海道の富良野が有名ですね。広大に広がるラベンダー畑、写真で見るだけでもいい香りが伝わってきそうで心が躍ります。世界では、南フランスのプロヴァンス地方がラベンダーの産地として知られています。青空の下で薄紫色のお花が風に揺れる様子を、テレビなどで見たことがある人も多いのではないでしょうか。

やはり、ラベンダーといえばドライフラワーやポプリ、精油などで香りを楽しむイメージが強いです。アロマテラピーの世界では、リラックス効果や安眠効果があるといわれていて、ベッドサイドにラベンダーのポプリを置いたり、お部屋のリラックスタイムにアロマディフューザーなどで芳香浴をしたりと、生活に取り入れやすい香りのひとつです。もちろん、「ラベンダーの香りはちょっと苦手」という人もいます。好みはそれぞれあるものですが、人気の香りであるがために、いろいろな場面で人工的な「ラベンダーっぽい香り」も作られていて、その印象が強い場合もあることでしょう。

しかし、ラベンダー畑の真ん中に立ち、「生きたラベンダーの香り」に包まれると、清々しさと安心感の両方を与えてくれるような、広々とした青空を吸い込むような気持ちを感じます。もし、人工的なラベンダーの香りに少し苦手意識がある人がいたら、ぜひ一度咲いているラベンダーのお花や、100%の精油の香りを試していただきたいと思います。
さて、そんなラベンダーですが、切り花としてお花屋さんに生花が置かれているということはあまり多くなく、花束やアレンジメントに入っているのを見る機会も少ないでしょう。一部のお花屋さんでは、初夏の季節に小さな花束として扱うこともあるので、見つけたらとてもラッキーです。ラベンダーがお好きならぜひ手に取ってみてください。

最近は品種改良の結果、ホームセンターなどでもラベンダーの苗や鉢植えが手に入りやすくなりましたので、地植えや植木鉢で楽しむ人は増えてきたように思います。4月から7月くらいにかけての花期には、すでに花が咲いた状態の鉢植えがよく売られていて、持ち帰ってそのまま花色や香りを楽しみながら育てることができます。品種も多く、耐暑性や耐寒性が品種によって異なるので、お住まいの地域にあったものが見つかりそうです。素晴らしいのはお花が終わった後、葉っぱだけでもよい香りが残るところ。葉っぱを優しく指でこすると、生のラベンダーならではの香りが広がります。

楽しみ方の幅が本当に広いラベンダー、古くから人々の暮らしに寄り添ってきたお花を、現代のわたしたちもぜひ取り入れてみたいものですね。


