バラの種類のおはなし

バラの種類のおはなし

いろとりどりのバラの花、春と秋には庭を彩り、お花屋さんでは一年を通していろいろな種類のバラに出会うことができます。バラ園や植物園などでは、その名札を見て歩くのが楽しみなるほど、すてきな名前のついたバラも多いですよね。そんなバラの名札には、かわいい名前以外に、バラの種類について書かれていることがあります。今回は、バラのグループ分けについてお話ししてみましょう。
バラは、園芸の歴史や品種の成り立ちなどをもとに、いくつかのグループに分けられます。例えば、古くから親しまれてきたオールドローズ、現代のバラの中心で、いちばんよく目にするであろうモダンローズ、ほかにもイングリッシュローズ、クライミングローズ、スプレーローズなど、耳にしたことのある名前も多いのではないでしょうか。

野ばら

その中で、園芸の歴史を軸にしたグループ分けを少しご紹介します。この分け方では、「原種」「オールドローズ」「モダンローズ」の3つに大きく分けることが多いです。
「原種」のバラでイメージするのは、野ばらやワイルドローズと呼ばれる一重咲きの姿。実がつくことでも知られていて、かわいらしい小さな実はローズヒップと呼ばれています。ローズヒップのジャムや紅茶などのパッケージに、野ばらのイラストが描かれていることもありますね。

オールドローズ

「オールドローズ」は、ふんわりと貴族のドレスのような優雅な姿が特徴。クラシックでころんと丸い形のカップ咲きや、勲章のようなロゼッタ咲きに代表されるように、花びらが重なりあうフリルのような形がすてきです。アンティークの食器や絵画などには、この特徴のバラが描かれていることが多いです。また、香りの強いバラも多く、よく香水などに使われるダマスクローズもこのなかまです。

モダンローズ

そして、「モダンローズ」は、現代のわたしたちがいちばんよく出会う形のバラ。そういうわけで、多くの人にとって「バラ」と言ってパッと頭に浮かぶのは、きっとこの形のバラでしょう。じつは、「オールドローズ」と「モダンローズ」の時代には線引きがあって、一般に1867年以降に登場した品種をモダンローズと呼びます。この年に登場し、モダンローズの時代の幕開けを告げたのが、「ラ・フランス」と呼ばれるかわいいピンクのひとつのバラ。2種類のバラを掛け合わせた「ハイブリッド・ティー」という新しい系統の第一号となりました。名前の通りフランス生まれです。

バラ園

これらはバラの成り立ちで分けたグループですが、ほかにも形や咲き方で分けたり、生みの親である園芸家で分けたりと、数えきれないほどのグループがあります。そんなところでも、バラという花が時代を越えて、たくさんの人の興味や関心を集めてきたことがわかりますね。
さて、あなたが次にお花屋さんやバラ園で出会うのは、どんな種類のバラでしょうか。もちろん、複数のグループに属しているバラもあります。ふと手に取ったバラ、じっと観察して種類を調べてみると、これまでとは違った楽しみ方が見つかるかもしれません。

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