冬から春にかけての少し肌寒い時期、フラワーショップでカラフルな姿を見せてくれるスイートピー。思わず「かわいい!」と言ってしまうような鮮やかな色と、ひらひらとした花姿が目をひきます。

名前の由来は、甘い香りをあらわす「スイート」と、マメを意味する「ピー」の組み合わせ。スイートピーの入った花束を抱えたことのある方は、きっと甘い香りに気づいたことでしょう。名前になるくらい香りが特徴ですが、強すぎるものではなく、お部屋に飾っても近づいてみて感じるくらいの優しい香りです。なお、「ピー」のほうは、「ピーナッツ」の「ピー」と同じ意味。「ナッツのような豆」というのがピーナッツの名前の由来です。

さて、スイートピーといえば、「赤いスイートピー」という曲が有名ですね。「春色の汽車に乗って」という歌い出しから、明るくかわいいパステルカラーの世界観をイメージすることができます。その中で、あえて淡い色でなく、「赤い」スイートピーというところが、そのとくべつな存在感を際立たせているように思います。かわいらしいラブソングですから、心の中にずっといるすてきな恋人を、色とりどりの世界の中でもさらにとくべつな色を持った存在として歌っているのかもしれません。
ところで、本当に真っ赤のスイートピーというのは、あまり多く見かけるものではない印象。鮮やかな濃いピンクや、紫がかったワインレッドのスイートピーは手にする機会も多いのですが、赤はなかなかに貴重です。ただ、存在しない花色というわけではないので、どこかで見つけることができたらとてもラッキーですね。

花色がたくさんある人気のお花である分、花言葉もいろいろありますが、わたしのお気に入りは「門出」。出会いと別れの季節である春のお花にぴったりだなと思います。その由来は、スイートピーの花びらから、舞い上がる蝶々をイメージしたともいわれています。白やピンク、イエロー、紫・・・お花屋さんにたくさん並んだスイートピーのお花が色とりどりの蝶々になって空に舞い上がったら、どんなにきれいなことでしょうか。門出にはさよならがついて回りますが、春の風に乗って元気に飛びまわるような、明るい旅立ちのイメージを持つことができます。そのほかにも、「優しい思い出」など、卒業式や歓送迎会などのプレゼントにぴったりな春らしい花言葉がすてきです。
スイートピーのように色のバリエーションが多いお花は、組み合わせ次第でどんなイメージにもなってくれます。パステルカラーはもちろん、ビタミンカラーに組み合わせることもできますし、たとえば白一色というのもはっとするほど美しい。シンプルな小瓶に挿しただけで、お部屋に春がやってきます。好きな色を組み合わせて、絵を描くように春色を楽しんでみてくださいね。


