蘭のおはなし

蘭のおはなし

「蘭の花」と聞いたとき、みなさまが思い浮かべるのはどのかたちの蘭でしょうか。バラならバラ、ユリならユリ、チューリップならチューリップと、たくさんの人が思い浮かべるであろう定番の形がありますが、蘭の花はおそらく、人によって思い浮かべる形がさまざまなのではないかと思います。それくらい種類が多く、しかもわたしたちが目にする機会もたくさんあるのが蘭の花です。種類は世界で15000種を超えるといわれ、日本だけでも200種類以上の蘭が出回っているそうです。世界中のたくさんの場所で愛されているお花ということがよくわかりますね。

胡蝶蘭 白

贈り物の女王様とも思えるのは胡蝶蘭。色によってお祝いにもお供えにもふさわしく飾ることができ、その高級感も存在感も他のお花に出すことができない魅力です。ふわっと厚みのある花びらは、内側から輝いているようにも見え、美しいという言葉だけではたりないと思ってしまうほど。大きな鉢のイメージもありますが、最近では小さなかわいらしいサイズの胡蝶蘭も手に入りやすくなりました。小さいながらも蘭の存在感は変わらず、とくべつなお花という印象も強いので、老若男女どなたにも喜ばれること間違いなしのフラワーギフトです。

デンファレ

アレンジメントの中では、小さな蝶々のようなかたちのデンファレがかわいいアクセントになります。色のバリエーションもたくさんあり、定番の白、ピンク系はもちろんのこと、グリーンやイエローの明るい雰囲気もすてきです。アレンジメントのイメージも、ヨーロピアン、アジアン、ハワイアンに和風などなど、まわりのお花やラッピングとの組み合わせでいろいろな表情を見せてくれるので、フローリストにとってもとても大切なお花です。結婚式の装飾やブーケ、髪飾りにもよく使われ、主役にも引き立て役にもなれる幅の広さはさすがですね。

オンシジウム

胡蝶蘭やデンファレに比べると目にする機会は少ないかもしれませんが、オンシジウムやシンビジウムも蘭の仲間です。また、意外なところではバニラも蘭の仲間で、お花のかたちを見るとなんだか納得できます。食品や香水のパッケージにバニラのお花がデザインされていることがあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

バニラの花とバニラビーンズ

蘭は高級感ゆえか、育てるのが難しいイメージを持たれることもありますが、これだけ世の中に出回っているということは、たくさんの人が育てているということ。多くの鉢植えと同じように、土が乾いたらお水をあげて、優しい日光に当ててあげるというシンプルな方法でだいじょうぶです。また、蘭に適した温度はだいたい人間と同じくらいといわれているので、人が寒いと思えば暖かい場所へ、暑いと思えば涼しい場所へ置いてあげるといいでしょう。

たくさんある種類の中から、お気に入りの蘭と出会ったら、ぜひおうちでも楽しんでみてくださいね。

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