春の花売り場でひときわ目を引く、白や淡いピンクの可憐な花、それがマーガレットです。
11月から5月ごろまでという長い開花期間が人気の理由のひとつで、鉢植えにして玄関やベランダに飾るだけで、空間がぱっと明るくなります。
| 基本情報 | キク科 モクシュンギク属(アルギランセマム属) 学名:Argyranthemum frutescens |
|---|---|
| 鑑賞価値 | 白・ピンク・赤・黄色・オレンジなど花色が豊富で、一重咲き・八重咲き・ポンポン咲きなど品種によって咲き方もさまざまです。 |
| 育てやすさ | 日当たりと風通しを確保すれば初心者にも育てやすい花ですが、夏の高温多湿と冬の霜には注意が必要です。 |
| 置き場所 | 一年を通じて日当たりと風通しのよい場所が適しています。真夏は直射日光を避けた半日陰で管理しましょう。 |
| 水やり | 鉢植えは土の表面が乾いたら底から流れるまでたっぷりと。過湿は根腐れの原因になるため、与えすぎに注意してください。 |
| 温度・湿度 | 15〜20℃前後の涼しい環境を好みます。霜に当たると枯れてしまうため、寒冷地では冬の管理にひと手間かけましょう。 |
マーガレットはどんな花?
マーガレットは、スペイン領のカナリア諸島を原産とするキク科の半耐寒性多年草(または低木)です。
カナリア諸島では、日当たりのよい海岸沿いや水はけのよい斜面に自生しています。強い日差しと海からの潮風を受けながらも、風通しよく育つ植物なのです。
名前の由来はギリシア語で「真珠」を意味する「Margarites(マーガライト)」。日本には明治時代に伝わり、白い花びらと黄色い花心が特徴的な品種が広く親しまれてきました。
現在流通している品種はたいへん豊富で、白だけでなくピンク・赤・オレンジ・黄色など花色もさまざまです。咲き方も一重咲き・八重咲き・ポンポン咲き・アネモネ咲きなど多彩な種類があり、見る人を楽しませてくれます。インテリアのアクセントとして鉢植えを飾るのはもちろん、お庭の花壇に地植えしたり、切り花として室内に飾ったりと、幅広い楽しみ方があるのも魅力です。
ちなみに、マーガレットは花びらの枚数が奇数なので、花占いをすると必ず「好き」で終わる縁起のよい花としても知られています。

水やりはどうしたらいい?
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたことを確認してから、鉢底の穴から水が流れ出るまでたっぷり与えるのが基本です。常に湿った状態を保つのは好みません。
時期によって加減も変わります。
春・秋(生育期)
土の乾きを見ながら2〜3日に1回を目安に。
夏(生育休止期)
乾燥気味に管理しましょう。蒸れを防ぐため、涼しい時間帯(朝か夕方)に与えてください。
冬
土が乾きにくくなるため、頻度を少し減らして様子を見ましょう。
地植えの場合は、根付いてからは基本的に水やり不要です。長期間雨が降らないときだけ補ってあげましょう。
長く楽しむためにはどうしたらいい?
花がら摘みをこまめに
咲き終わった花をそのままにしておくと、株が種を作ることにエネルギーを使ってしまいます。花が終わりかけたら(花の中心が盛り上がってきたら)、茎から切り取るようにしましょう。こまめな手入れが、次々と花を咲かせるコツです。
切り戻しを年1回行う
9〜10月ごろ(または開花が一段落した5〜6月ごろ)に、草丈を半分程度まで切り戻しましょう。葉が残るように切ることが大切で、葉が1枚もない状態まで強く切り戻すと枯れることがあります。切り戻しをすることで株が蒸れにくくなり、翌シーズンも元気に花を咲かせてくれます。

肥料は適度に
開花期(春)と生育が活発な5〜7月は、液体肥料を2週間に1回ほど与えましょう。ただし、窒素が多すぎる肥料を与えると葉ばかり茂って花が少なくなります。草花用の肥料を規定量で使うのがおすすめです。夏と冬は肥料不要です。
植え替えはいつする?
マーガレットは根が旺盛に伸び、鉢の中でいっぱいになりやすい(根詰まりしやすい)植物です。毎年1回、一回り大きな鉢へ植え替えてあげましょう。
植え替えの適期:3〜6月 または 9〜10月
根鉢は全部ほぐさず、外側を軽く(全体の1/3程度)崩す程度にとどめます。黒ずんだ傷んだ根があれば切り取りましょう。植え替え後はたっぷり水を与えてください。
どれくらい大きくなる?
品種にもよりますが、草丈は30〜100cmほどになります。コンパクトな品種は鉢植えや寄せ植えに、背の高い品種は花壇の後方に向いています。
横への広がりも同程度になることが多いため、地植えの際は株間を広めにとりましょう。また、草丈が伸びると倒れやすくなるので、支柱を立てるか、株元に土を寄せて支えてあげると安心です。
夏越し・冬越しはどうしたらいい?
夏越し
マーガレットは高温多湿が大の苦手です。梅雨から夏にかけては生育を休止し、元気がなくなることがあります。この時期の管理のポイントをまとめます。
- 直射日光を避け、風通しのよい半日陰へ移動する
- 雨が続く場合は軒下など、雨に当たらない場所へ
肥料は不要。水も乾燥気味を心がける - 根元が蒸れないよう、鉢の置き方や密集した枝葉に注意
鉢植えは移動できるので、置き場所を調整しやすくて便利です。
冬越し
関東地方より西の平野部であれば、霜に当たらなければ屋外でも冬越しが可能です。
寒冷地や寒さが厳しい場合は、室内の日当たりのよい窓際へ取り込みましょう。夜間だけ室内に移すだけでも効果があります。
地植えの場合は、株元にわらや腐葉土を厚めにかぶせて防寒対策を行いましょう。
夏越し・冬越しがうまくいった株は、翌年以降どんどん大きく育ち、たくさんの花を咲かせてくれます。

さいごに
マーガレットは、正しい管理さえ覚えてしまえば、初心者でもしっかり花を楽しめる品種です。秋から春にかけての長い開花期間は、お部屋やお庭の雰囲気をあたたかく彩ってくれます。
「夏越し」と「冬越し」さえ乗り切れれば、翌年またたくさんの花を見せてくれるのがマーガレットの醍醐味。ぜひ鉢植えから気軽に育ててみてください。花占いをしながら楽しむのも、マーガレットならではの楽しみ方ですよ。


