胡蝶蘭(こちょうらん)の育て方と楽しみ方|水やり・植え替え・特徴まとめ

華やかな花姿が魅力の胡蝶蘭。贈り物としても人気の高いこの品種ですが、インテリアとしてもおしゃれな空間を演出してくれます。初心者の方でも手入れのポイントを押さえれば、室内でも比較的安心して育てることができます。

基本情報 ラン科コチョウラン属
学名:Phalaenopsis aphrodite
鑑賞価値 白やピンクなどの花が咲き長く楽しめるため、ギフトやインテリアとしても人気があります。
育てやすさ 一般的な室内環境でも育ちやすく、初心者にも適した品種です。
置き場所 直射日光を避けた明るい窓辺など、自然光が入る場所が最適です。
水やり 植え込み材(バーク・水苔など)の表面が乾いたら水を与えるのが基本です。受け皿に水をためないよう注意します。
温度・湿度 冬は最低15℃以上、日中は20〜25℃が理想。湿度も高めが望ましいです。
胡蝶蘭

胡蝶蘭

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胡蝶蘭はどんな観葉植物?

胡蝶蘭とは、Phalaenopsis aphroditeをもとにした品種群を指すことが多く、室内用の鉢植えとして広く流通しています。原産地は台湾からフィリピンにかけてで、森林の木の幹などに着生して自生しているランです。
ボリュームのある鮮やかな花が人気です。


水やりはどうしたらいい?

水やりの基本は、「植え込み材(水苔やバーク)が乾いたら行う」ということです。例えば、水苔を使っている場合は表面が乾いてから、もしくはバーク植えならもう少し乾燥気味になってからの方が根腐れリスクが低くなります。すこしの乾燥には強いです。
また、受け皿に水をためた状態にしておくと、根が常に湿った状態になり耐寒性や根の通気性に悪影響を及ぼし枯らしてしまいます。受け皿に水が残らないよう注意しましょう。
特に冬場は、冷たい水を与えて寒い場所に置くと株を傷める原因になります。水やりは暖かい時間帯を選び、室温に戻しておいた水を使いましょう。


長く楽しむためにはどうしたらいい?

剪定

花をまた楽しむためには、花が残り1/3くらいになったタイミングで、根元側の花のついている部分で茎を切り落とします。そうすることで、その近くからまた花が咲く茎が伸びてきます。ただこの花が楽しめるのは条件によっては数ヶ月先になるかもしれません。

自然光の確保

花芽をつけるためには自然光がよいと言われています。十分に自然光が当たるような場所においてあげましょう。

湿度

湿度は高く70〜80%程度を好みますが、人が快適に暮らせる範囲でも管理することができます。通年、加湿器があると安心です。

肥料

5〜9月頃は生育期です。洋蘭用の液体肥料を与えましょう。




植え替えはいつする?

一般的には、2〜3年に一度の植え替えが目安です。植え込み材が劣化して根が傷んでくるため、株の調子も落ちやすくなります。
植え替え時期は、春から初夏(株が成長期に入る少し前)が比較的安心なタイミングとされています。


どれくらい大きくなる?

鉢植えで楽しむ場合、15cmから120cmに収まることが多いです。原種では葉だけで60cmに達する例もありますが、日本の栽培環境ではなかなか大きくなりません。


夏越し・冬越しはどうしたらいい?

夏越し:暑い時期の直射日光は特に避けましょう。また、風通しの良い場所においてください。エアコンの空気が直接当たるような、極度に乾燥する場所を避けてください。
冬越し:最低温度を15℃以上に保つことが目安です。窓際の寒さや冷たい風が直接当たる場所は避けて、暖かめの室内に置くようにしましょう。  また、冬場は生長が穏やかになるか止まるため、肥料や水やりの回数を少し控えめにしてください。極度な乾燥を避けましょう。


さいごに

胡蝶蘭にはとても多くの品種があり、白・ピンク・紫・オレンジ・ミックスなど多彩な花が楽しめる人気の観葉植物です。「初心者」でも、置き場所・水やり・温度・湿度という基本を守れば、部屋やオフィスを華やかにすることができます。
ギフトとしても選ばれることが多い胡蝶蘭は、最初の花が終わってからも長く楽しめます。管理に手間を感じる部分もあるかもしれませんが、ぜひ2度目の花をお楽しみください。


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